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Part40 461,462 名も無き萌戦士のリレー


カ「うう、寒くなったね〜」
斗「なんだキミは冬生まれだったろう。それなのに寒いのダメなのか?」
カ「うーん。そんなに寒さに弱くないと思うけど、
  夏のほうが好きだったかも」
斗「かも?過去形なのか」
カ「今はね、冬も好き!だって…」
ギュッ!!(斗貴子さんの手を握って自分のコートのポケットに入れる)
カ「寒いとこーゆーこともできるでしょ?」
斗「……キミはいつも私の想像もつかないコトをする(////)」

カ「斗貴子さん?何かさっきから黙ったままだけど」
斗(…もう少し、このままでいたいと言ったらどんな顔するだろう)
カ「あ、と、斗貴子さんこういうの嫌?やっぱ止め…」

「寒いのにお熱いわねぇ」「若いっていいわね」
「主人も若い時はこんな風にしてくれたのだけど」「ちと妬けるぜ」
いつのまにか二人を取り巻く様にワイワイ騒ぐご近所のおばさん達
斗「い、いつのまに…み、見るなぁ!(///)」

そんな人だかりを遠目に眺めつつ仲良く歩く早坂姉弟
秋「姉さん何かなアレ。なんだか賑やかだけど」
桜「何かしら?まぁ面白いモノでもあるんでしょう」
秋「…寒くなったね、姉さん。でもコレがあるから俺は平気だけど」
桜「そのマフラー、ちょっとサイズ間違えちゃったわね。布が余りすぎ」
秋「…こうすればいい」
マフラーの余った部分を桜花に巻いてあげる秋水
桜「…我ながらこのマフラー、暖かいわね。悪く無い出来だわ」





Part40 340,341,342 名も無き萌戦士


[NEWS]
 リップ「カップル限定」クリスマスライブ 入り口でキスチェック

 5人組ヒップホップグループ「リップスライム」が、24日に恒例のクリスマスライブを開催する。
 毎回、一風変わった趣向を凝らしてきたが、今年は「2004 X'mas “Coupling" Party Live」と題して
 入場者をカップルに限定。会場入り口でキスをした男女だけが入場できるという
 前代未聞の入場チェックも行われる。


1.二人で支え合う、初々しく可愛いカップルの場合

スタッフ「…あの〜、早くしてくれませんか?」
斗「…ええい!どういうことだ!こんなものは聞いていない!」
押「現場の押倉です。え〜、何かカップルが揉めているようですね…行ってみましょう。
…すみませ〜ん!お宅ら、付き合ってどれ位になるカップルですか?」
斗「わ、私とカズキはそういう間柄では…!」
押「またまたぁ、照れちゃって。一体どうしたんです?」
カ「い、いや、俺たち、初めてで…」
斗「コラァ!余計なことを
「初 め て !?」
どっと集まる報道陣。「こりゃ見物だ!」「いい画が撮れるぞ!」「ヒャッホウ!」
斗「何だ、これは!?…不愉快だ。帰らせてもらう!」
カ「斗貴子さん…ごめんね、オレが何も知らなかったせいで、こんな目に遭わせちゃって…帰ろっか…」
斗「(カズキ…)……………………わかった」
カ「え?」
斗「すればいいんだろう、その、何だ、キ、キスを(///)」
カ「い、いいよ、そんな、無理しなくても!」
斗「せっかく来たから入らないと損だと思っただけだ!カズキ、早くしろ!」
カ「わ、わかった…(斗貴子さんと、キス…///)」

斗「…いいか、カズキ」
カ「何?」
斗「…私は、キミが好きだ。キミだから、するんだ。…それだけは、言っておきたかった…」
カ「…オレもだよ、斗貴子さん…」

翌朝この様子はニュースでノーカット放送され、なぜかクリスマスに授業があった銀成学園は
大騒ぎになったとか


2.年上で目上な男性が女性をリードするカップルの場合

毒「や、やっぱりやめましょうよ、火渡隊長…」
火「あぁ?何言ってやがる。たまには外に引きずり出さねぇと、
いつまでたっても引き篭もったままじゃねぇか、てめぇは」
毒「でも、このコンサートの入場条件、キ、キス…///」プシュー
押「こちら、現場の押倉です。何か、怪しげなカップル、と言うか、あの二人はカップルなのか…?を
発見しました!突撃してみたいと思います!すみませ〜ん、そこのお二人」
火「るせぇ!燃やし尽くされてぇか!?」
押「す、すみません、失礼させていただきます〜…」
毒「隊長…もしかして、照れてるんですか?」
火「うるせぇ!!てめぇも殴るぞ、毒島!?」
毒「も、申し訳ありません…」

毒「ついに、来ちゃいましたね…」
火「そんなことはわかってんだよ。ホラ、早く準備しとけ!」
毒「え!?準備って…」
スタッフ「はい、次のお二人、…どうぞ〜…」
毒「準備って、準備って…?」ワタワタ、モクモク
スタッフ「…どうぞ〜?」
毒「そ、そんなこと言われても、何をしていいか…」シュッポシュッポ
火「…あ〜もう…まどろっこしい奴だ…おい!毒島!!」
毒「…え?」
おもむろに毒島のマスクを取る火渡。そして…
毒「○☆(゜∀゜)×◎◆〜〜!! ///」パリン、プシュー(何故か)
スタッフ「はい、どうぞ〜」

毒「ひ、火渡、隊長…」
火「…オラ、何やってんだ。…早く、行くぜ…」
毒島にちょっと火照った顔を見せることなく手を差し伸べる火渡。
毒「…はい///」

翌朝この様子はニュースでノーカット放送され、二人は戦団長に大目玉を食らったとか


3.年上で目上な女性が男性をリードする???の場合

押「こちら、現場の押倉です。いかにも絵になる美男美女のカップルを
発見しました!突撃してみたいと思います!すみませ〜ん、そこのお二人?」
秋「い、いや、俺は姉さんに連れてこられただけで…」
「…姉 さ ん ??」
どよめき立つ報道陣。
桜「あらあら、わたしと秋水クンは、ケッコン式ごっこまでしたほどの仲ですわよ?」
さらにどよめき立つ報道陣。ざわ…ざわ…

スタッフ「次の方、どうぞ〜…」
押「あ、あの、わかってますよね…このコンサートはカップル限定で、その…」
桜「それで、キスすればいいんですわよね?もちろん、わかってますわ」
秋「姉さん、入るよ」
桜「秋水クンはせっかちね。今行くわ」
押「…あの〜〜〜?………

! ! ! 」
スタッフ「チーフディレクターーーーー!!」
タレーランもびっくりの、蝶濃厚で甘いディープキスをブチかます二人。
報道陣も、ただただ唖然とするばかり。
桜「さあ、行くわよ、秋水クン。せっかくもらったチケットなんだから楽しまないと」
秋「あ、待ってよ、姉さん」
長い長いソレが終わり、何食わぬ顔で手をつなぎ、会場へと入っていく二人。
一同「……………………」

翌朝この様子はなんとニュースでノーカット放送されてしまい、
日本はクリスマスの朝から大騒ぎになったとか




Part40 703,704 戦士・ヘビイチゴ


ふと恐ろしい事を思いついた。
バブルケイジの効果が円山さんの意志に関わらず、一定の時間が経過する事で切れてしまう仕様なら?
何の前触れもなく、突然元の姿に戻ってしまったら?


例えば深夜。宿をとって皆で休んだりしてる時にムクムクムク、ぼよーん。

(ま、まさかこんな時に元に戻るなんて…ッ!!)

しかし街中でいきなり戻るよりはマシ。幸い皆まだ寝ている。

(しまった!着替えがない!)

当然、そういう格好になってしまってるのでそれは死活問題だ。

(し…仕方ない、カズキの服でも…///)
幸い、ここはカズキの部屋。チェックインの時にカズキの服の中にいたのでそのままだ。

(く、暗くてよく見えない…)ガサガサ
「…んんー……?」モゾモゾ
(カ、カズキ!まだ起きちゃ駄目だ!)

しかしなかなか見つからない。段々寒くなってきた。

(こ…このままでは風邪をひいてしまう!)

というわけで着替えの捜索を一時中断。
先にカラダを暖める方法を…暖かいもの…?
というわけでそのままカズキの布団の中に潜り込む斗貴子さん。そのまま朝。

目を覚ました瞬間、安らかに寝ている生まれたままの姿の斗貴子さんにパニックになるカズキ。
それを受けて目覚め、続いてパニックになる斗貴子さん。

「た、頼むカズキ!私の方を見ないようにして着替えを貸してくれ!///」
「じゃ、じゃあ取りあえずオレが今着てる寝巻きを!///」

必死で目を閉じながらがばっと脱ぐカズキ。

ガチャ

「おい武藤、さっさと起きろ…ってえぇえええ!!?」

剛太、布団で前を隠す裸の斗貴子さんと上半身裸のカズキという、取り返しのつかない状況を目撃。



Part40 868,878,885 名も無き萌戦士


『試験』

1.
カ「斗貴子さん、何やってるの?」
斗「ん、あぁもうすぐ錬金術の資格試験があってな」
カ「へぇ、そんなのがあるんだ」
斗「最近の方針らしい。私は四の五の言わずにぶち撒ける、でいいと思うんだが。」
カ「そっか、じゃあ俺も一緒に勉強するよ」

コタツの隣同士に入って勉強をはじめるカズトキ

カ「ねぇこの爬虫類型の写真、巳田に似てない?」
斗「ん…そうか?」

……

斗「コーヒーでも飲むか?」
カ「うん、斗貴子さんのコーヒーは最高!」

……

カ「ZZZ…ときこさ…むにゃむにゃ」
斗「ぅん…カズキ…ZZZ」

チュンチュンチチチ…

斗「ハッ!もう朝!?」
カ「3ページしか進んでない!!」


2.
毒「ぅうーん…」
火「どうした?不景気な面しやがって」
毒「あ、火渡様。いや、錬金術士上級の練習問題です。今は資格の一つもないと万年平戦士ですからね」
火「フン、そんな事か。何で俺に聞かねぇ!」
毒「え?」
火「そのくらい朝飯前だ!俺が強さだけで戦士長になれたとでも思ったか!!」
毒(思ってたー!)

数時間後

火「ぅうーん…」
毒「火渡さまぁ。もういいですからテキスト返してくださいよぅ」
火「うるせぇ!もうちょっと待ってろ!!」
毒「朝飯前どころかもう夕飯ですよ…」
火「だあぁ!」
シュボ!ゴオォー
毒「私の参考書ー!!(T_T)」


3.
ブ「お、錬金術士試験か?」
千「ええ。任務と平行してだから辛いわね。防人君は当然持ってるんでしょ?」
ブ「あぁ。何を隠そう俺は資格試験の達人だ!他にも武装錬金鑑定士、核鉄取扱責任者、実用錬金英語2級もだな。」
千「すごいわね。じゃあ問題を出してくれない?」
ブ「よし!じゃあ第1問―」
千「3ね」
ブ「ブラボー!正解だ。第二問―」
千「1だわ」
ブ「正解!」
(中略)
千「2かしら」
ブ「ブラボー!おぉブラボー!!全問正解じゃないか」
千「わかるわよ。だって選択肢を読み上げるとき、正解の番号ではちょっと声が上ずるんだもの」
ブ「…それは試験対策にならないのでは?」


Part5 165 名も無き萌戦士


学生寮
蝶野「率直に言って錬金術は存在します」
MMR一同「・・・・・・・・・・・・!」
タナカ「…それは具体的にどういった技術なんですか?」
蝶野「これを見て下さい。これは『ホムンクルス』といって人間の細胞をベースに造ったものです」
トマル「まるで胎児みたいなカタチですね・・・これはいったいどんな働きをするものなんですか?」
蝶野「これを人間の体に埋め込むことによって我々人間は病気や怪我をものともしない『超人』になることができるのです!」
MMR一同「・・・・・・・・・・・・・!」
ナワヤ「それってつまり・・・」
キバヤシ「不老不死・・・」
蝶野「その通りです!この技術によりひとりでは何もできないイモムシのような病弱な人も、華麗な蝶々へと変身することが可能なのです!」
   「錬金術はまさに輝かしい人類の未来を保障しているといっていいでしょう」

マガジン編集部
タナカ「よかったですね!これで人類が滅亡する心配はなくなったようなものですよ!」
ナワヤ「不老不死かァ」
イケダ「ナワヤさんはどうせ一生スケベなことできるとか考えてるんでしょ」
ナワヤ「ウ ウルセー!」
トマル「どうしたんですかキバヤシさん 暗い顔して・・・」
キバヤシ「・・・何かひっかかると思わないか・・・」
ナワヤ「どういうことだよ?」
キバヤシ「あのホムンクルスは寄生するタイプの生物に似たところがあるんだよ」
      「しかも自立した意思があるようだった・・・もしかしたら宿主を乗っ取ることも考えうる」
ナワヤ「なんだって!?それじゃあアレを埋め込んだら俺が俺じゃなくなっちまうっつーのか!?」
キバヤシ「ああ、恐らくは・・・」
タナカ「でもそんなことをしてどうなるというんです?自分の細胞を使えば自分を失うことはないはずじゃ・・・」
キバヤシ「そこなんだよ・・・俺たちはとんでもない考え違いをしていたのかもしれない」
      「じゃあ人間以外の細胞を使ったらどうなるのか・・・?」
MMR一同「・・・・・・・・・・・・・!」
キバヤシ「ホムンクルスを生産した者、つまり父たる創造主に忠誠を誓うに違いない・・・!」
      「これは錬金術を利用した人類コントロール計画だったんだよ!!!」
MMR一同「な、なんだって―――――――――――!!!」
キバヤシ「とにかくもう一度蝶野氏にコンタクトをとってみよう!」
トマル「(電話)え・・・宿舎が謎の倒壊で蝶野氏も行方不明・・・?」
MMR一同「・・・・・・・・・・」
ナワヤ「せっかくここまで辿りついたのに・・・チクショーッ!!」
キバヤシ「・・・・・・」

今日我々は病気に対する治療法や予防法をはじめとする医学技術を発達させることによって
感染症やウイルスに対抗し、平均寿命を伸ばしてきた
しかし近年はそういった技術の進歩もゆるやかになってきており人間の寿命の限界も見えてきいる
はたしてこれから先、人類の寿命が飛躍的に伸びることがあるだろうか
もしかしたら錬金術にはそのカギを解く術が隠されているのかもしれない





Part20 253 名も無き萌戦士


まひろと三馬鹿が錬金の戦士(見習い?)になってしまったら、
戦隊ものの世界になってしまいますが。

ブラボー「では、諸君、これから私のことは長官≠ニ呼ぶように」
斗貴子「はぁ?」
カズキ「わかりました、長官!」
ブラボー「うむ、良い返事だ、レッド!」
六枡「じゃ、俺はさしずめブルーですか」
岡倉「ハイハイハイ! 俺、ブラックもらい!」
まひろ「私、ピンク〜!」
大浜「ボクはやっぱりイエローなの?」
斗貴子「何でそんなにノリノリなんだ!?」
ブラボー「何か不服でも、シルバー?」
斗貴子「シルバーって……」




Part20 122,125 名も無き萌戦士


カズキ「岡倉…… 
 まひろにあとちょっとコントロールさえあったら……」
岡倉「言うな! こういう時男同士が交わす言葉は、
 決まってるだろ?」
カズキ「ああ……」
カ&岡「良い勝負だったぜ!」×2

六枡「茶番は終わりだ、さっさと勝負をすすめようか」
カズキ「六枡、お前、大浜-さーちゃんペアをあっさり破って!」
六枡「誰に説明してるのか知らないがその通りだ。
 俺とちーちんは、お前と斗貴子氏を倒して、
 決勝でブラボー-桜花ペアの前に立つ」
カズキ「させるか! 決勝に進むのは俺たちだ!」


ま、結局最後はブラボー大活躍で優勝な訳ですが。

岡倉「自分で優勝商品きめて自分で持ってくって何だよ?」
大浜「ていうか、誰と使うんですか?」
ブラボー「それは秘密、なぜならその方が格好良いからだ!」
桜花「あら? 
 その言い回し、私が入院中お世話してくれた、
 眼鏡のナースさんも言ってたような……」

一同「何ぃいいいい!?」


同じ頃、聖サンジェルマン病院。

眼鏡ナース「ふぅ、あと○日でやっと休暇かぁ」
同僚A「めずらしいですね、先輩がまとめて休暇とるなんて?
 何の用事なんですか?」
眼鏡ナース「それは秘密、なぜならその方が格好良いからよ!」






Part20 526 名も無き萌戦士


あの時は勝手に作戦行動中って思い込んでたんで、バタフライに経費で落としてもらおうとたくさんたのんだのさ。
普段ハンバーガーなんて「今だけ○○円!」キャンペーンの時にしか買えないけど、今回は特別ってことで。

太「今回は経費で落ちるよな。久しぶりにロッテリやで豪華にいこうぜ!」
細「おう!しっかり食べて早く傷治せよ?」

みたいなやりとりをして、店に入ってったんだよ。
で、夢だった100個注文の後はちゃんと

太・細「領収書もらえるか?」
店員「は…はい、お名前はどのように…?」
太・細「『秘密組織 L.X.E.』で」
店員「テンチョーッ!!」

と領収書きってもらったわけだ。
でもLXEに帰って領収書をバタフライに差し出すと

バ「お前らには、別に作戦頼んでないだろ?自腹な、それ」

とすげなく追い返され、今月は公園でくんで来る水と、近所のパン屋の親切なおばちゃんがタダでくれるパン耳でのりきることに。
電気を止められた部屋で桜花秋水への恨みをつのらせるわけだ。二人でパンの耳かじりながら。




Part20 529,530 名も無き萌戦士


ホムになる前の二人

「帰ったぜ」
あばら家の入り口に申し訳程度にかかったむしろをくぐると、
まだ細が針仕事をしていた。
「おう…今日は早かったな」
細はこっちも向かずに無心に針を布に通し続けている。
早いもんかよ。もう朝が近いってのに。
一本のろうそくの明かりだけを頼りにちくちくとやってるこいつの姿を見るたびに
何かに対する怒りが腹の底から沸いてくる。
「…今日の収穫だ」
背中のずだ袋をひっくり返して、一つずつ床に並べる。
英国の商館に出入りする金髪の貿易商の車から奪った貴金属類だ。
「大量だな」
「こっちも見ないのにわかるのかよ」
「わかるさ おめえの仕事だ」
褒めてくれてんのはわかる。俺の腕を信頼してくれてんのもわかる。
だが歯がゆい。
「おめーのお陰だぜ、細。ありゃ完璧に中国人の使用人の服装だった。奴も油断してた」
「その油断を一度に利用できるのはおめえしかいねえけどな」
完璧な変装と迅速な強盗殺傷、こいつが俺たち二人のやり口だ。
物心つくころから今までずっと、俺たちはこれで糊口をしのいできた。
それしかやり方を知らなかった。貧民出のガキなんてみんなそんなもんだ。
細が続ける。
「で、持ち主はどうした」
「ぶっ壊したさ 車も持ち主も」
「一人か?」
「…ガキがいた」
針が一瞬止まる。

細は薄く口の端をゆがめる。
「しゃーねーな。運が無かったなそいつ」
「ああ」
針がふたたび動き出す。
「飯できてるぜ。俺は先に食った」
「ああ」
土間に向かうと、くず野菜の煮込みがなべにまるまる入っていた。
「おいてめえ」
「喰ったぜちゃんと。俺は食が細えんだ。…いて、刺した」
「…俺は肉体労働者だからな。遠慮しねえぞ」
「今更じゃねえか、このデブ。さっさとあっためて喰え」
「ああ、めんどくせ」
冷えた煮込みをそのまますする。
「…なあ細」
「んだよ」
「おめー、針子やったら儲かるぜ」
「それこそ今更だな」
くっくっくと乱杭歯を見せながら細が笑う。
「俺らみてえなのが仕事につけんなら、とっくについてらあ。
自分がそのガタイで港湾の仕事はじかれたの忘れたか、太」
「でもよ、細──」
「できた」
遮るように細が立ち上がった。
「見ろよ。おめえが前回いい布手に入れてきたお陰で俺の最高傑作ができた」
「…マジかよ」
それは日本軍の軍服だった。
型紙も持たず意匠の見本もないくせに、細は完璧な日本軍人の装束を作りやがった。
自信満々という顔で奴は言った。
「いまこの国で一番の金持ちは欧米人じゃねえ。日本人だ。
今度は俺もやる。二人ででっかく稼ごうじゃねえか、太」
体が震えた。日本人はたしかに金持ちだ。だが、奴らは凶悪だ。
商館の金数えるしかできないうらなりどもとは違う。
だが──
はは、なんだそのなりは、細。ていうか、その軍服の向こうにいるおめーは、
なんてみすぼらしい姿してやがんだ。
全身に力がみなぎる。どんないい飯を食ったときよりも強い力が。
どうせ一度はドブ川に捨てられた身だ。これ以上汚れようが気にならねえ。
なにより今は、こんな上等な服まで与えられちまった。
「いいぜ、やったろうじゃねえの」
「その意気だ」

その三日後、日本軍人に化けた二人の中国人が日本人の貿易商を襲った事件が起きた。
犯人らは貿易商に同行していた護衛によってその場で取り押さえられ、その場で殺害された。
貿易商側の対応は正当防衛と判断され法的には不問とされた。
もっとも金銭の強奪目当ての浮浪者に対する私刑は当時一般的であり、
世間からもいちいち見向きはされなかった。

死体は清国政府に引き渡されたとされているが確認はされていない。




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